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素朴な疑問

『楓ともみじはどう違う?』

 「かえで」の語源は葉の形が蛙の手に似ていることに由来し、万葉集では「もみじ」と共に「かえるで」の表現があります。植物分類上はカエデ科カエデ属に属する樹木で、この中にイロハモミジ、ヤマモミジ、イタヤカエデ、ハウチワカエデなどがありますが、ヒトツバカエデ、ミツデカエデ、メグスリノキなど蛙の手とは似ていない種類も含まれています。

 「もみじ」は、「紅葉(もみじ)する(「黄葉する」とも書く)。」すなわち、カエデ科の樹木の他にツタ、ヤマウルシ、サクラ類、イチョウ、ブナなども含めて、秋に葉が赤や黄色に変色する現象に由来しており、植物分類上の言葉ではありません。一般にはたくさんの紅葉する木を代表してカエデ属が「もみじ」と呼ばれています。

 このように、カエデとモミジはならべて区別する言葉ではありません。童謡「もみじ」の一節〜松をいろどる楓や蔦は山のふもとの裾模様〜、が良くこのことを表現しています。

 ところが、盆栽関係ではこれを区別して使っています。イロハモミジのように葉の切れ込みが五つ以上のカエデ属だけをモミジと呼び、その他のカエデ属をカエデと呼んでいます。

である。


では『紅葉と黄葉はどちらがこうよう?』
「紅葉(コウヨウ)」と言う場合は秋に野山の木々(落葉樹)が冬に備えて落葉する前に紅や黄色に葉の色が変わること、変わった状態を総称して言います。
黄色く色づくのを黄葉(コウヨウ)とも言いますが、黄葉も含んだものを広い意味での紅葉(コウヨウ)とします。これが定説です。


したがって秋の彩付は紅葉かな?