登山ガイドmountain stream guide santa

https://www.kazenisasowarete.com/

葛藤

先日、犬山の継鹿尾山という山がこの春からツアーを組む登山教室の第3時限目の山になっていて、その麓にある桃太郎神社という所へ立ち寄った時の事だ。
丁度桜祭りで駐車場もほぼ満車状態、だいたいの場所の確認だけに立ち寄っただけだったので駐車することも無く帰ろうとバックして向きを変えようとしていたら、『アァ〜‥スイマセン‥』とあられちゃんそのまんまの大きな眼鏡をかけた二十代前半くらいの女の子が犬山の観光案内地図を差し出しながら声を掛けて来た。観光地図の近くにある駅を指さしながら『hear』‥ここへ行くにはどうしたらいいのか?と聞いているもんだと勝手に思い込み『This road‥straight』???なんて英語理解力ZERO%の俺が単語並べて指さし身振りで話したら、困った顔して『‥』ちょこちょこお互い単語を並べて意思疎通を図り最終的に『あなたはこの駅方面に行きますか?乗せて行って欲しい』と訴えている事が理解できて、とっさに『no』と答えてしまった。ほんとは行くくせにね?その時はめんどくさかった。

さぁ、その後が大変だ、
心の葛藤だね?なんで嘘ついたんだ?あそこからあの駅までは悠に3Kはあるだろう。ここはバスが走っていないし?ほかの優しい人を見つけたかな?いやいや、歩いているのかな?
そんな光景が頭の中をよぎり 自分の中の自分同士が、戻ってやれよ、もし歩いてたら乗っけてやれよ、外国から来て嫌な思いさせて帰らすなよ。お前、それでイイのか?

どれ位走っただろう?5分くらいかな?
結局、いなきゃ居ないで良かったね!と思う事にしてまたまた方向転換。
そしたら歩いてるじゃないか!あの駐車場から1キロくらいは来てるよなぁ。きっと誰にも声を掛けられづ?か俺みたいに断られてしゃぁなしに歩く決心でここまで来てんだろう。その瞬間(戻ってよかったなぁ)とは思ったが(苦労掛けたね‥)なんちゃってとも思ったかな?

車中単語会話で分かったことは、彼女は中国からの観光で、友達と別行動してて今から合流するところで、この道路はバスが無く歩いた。あなたは何処から来たの?家は何処?
そして何よりも彼女は英語はペラペラだって事が解って、自分に分かるように単語の会話をしてるって事が分かっちゃった訳で‥
情けないね。

そんなこんなで無事駅まで送り届けてお別れしたんだけど
情けないのと、自分の敵は自分なんだ! なんで最初っから素直になれなかったのか?
なんてつまらん男になったのか?

なんて思っちゃったりして‥
でも、家帰って酒飲んで忘れちゃったけどね。